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2013年6月22日土曜日

ロバ/Ass

ロバって間抜けなの?

トムとジェリーなどの外国アニメではよく「間抜けな者」が表現されるときに「ロバの顔」になるシーンをよく見かける・・・でも、どうしてロバが「間抜けの象徴」なのか?

ロバは古代から人間に飼われていた動物だが、移動の際には乗用としても使われていたものの、馬のように従順な性格ではなく、小型であるため戦闘にも向かなかった。しかし、粗食に耐えることができ、馬に比べて病気になりにくいという体質から管理が楽であったために家畜として飼いやすかったことが理由のようだ。



そんな管理が楽な家畜であったが故に西洋ではロバを飼うのは「貧しい農家」が多く、「金持ちの農家」は馬を飼育した。

そのためイメージが悪くなったことに加えて、軍人は馬を利用したため、ロバは(戦争に)役に立たない「愚鈍」というイメージが更に強くなる。

そして、気分次第で動かなくなる融通が利かない頑固な性格が災いして西洋では「愚鈍・間抜け=ロバのような奴」といった比喩に例えられるようになっていったという。



フランス皇帝になったナポレオンの有名な「アルプス越え」の絵画はロバに乗っていたものを馬に替えて描かれ、ディズニーアニメ「ピノキオ」には“怠け者の子供”がロバに変身させられるストーリーがあるなど西洋でのロバのイメージの悪さは惨たんたるもの・・・

日本ではロバの家畜化は定着せず、小型の馬であるポニーの方が親しみがあるが、性格が災いしたとは言え、勝手に「愚鈍・間抜けの象徴」にされたロバにとっては迷惑千万なことだろう。

だが、馬の鳴き声(ヒヒ~ン)に比べて、実際のロバの鳴き声を聞くと、やはりそういうイメージになっても仕方ないのか・・・と思ってしまう(苦笑)。

ロバのおススメ観光スポットはこちら!

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2013年6月3日月曜日

ゴリラ/Gorilla

ゴリラと聞くと誰もが映画「キングコング」のように胸を叩いて敵を威嚇する姿が思い浮かび、強暴だというイメージが強いだろう・・・しかし、見かけとは違って、交尾の時期を除けば極めて温厚な性格で知性も高い動物なのである。



それを証明するような例は世界に多くあるが、特に手話で人間とコミニュケーションが取れ、感情をも表現できるゴリラとして有名になったローランドゴリラのメス、『ココ』を見ればゴリラが温厚で知性が高い動物であることは一目瞭然だ。


今後、科学が進歩し、動物と会話ができるような翻訳機ができたら、今以上に人間とのコミニュケーションが可能となり、ゴリラと人間が共生出来る日も夢ではないかもしれない。


だが、これはあくまで動物園で飼育されたゴリラたちとの話しであり、野生に生きるゴリラたちの現実は環境破壊や密猟により「絶滅危惧種」に指定されているという悲惨な状況にある。

未来に翻訳機が完成し、ゴリラたちと会話ができるようになったら、彼らは人間とコミニュケーションを取るどころか、映画「猿の惑星」のように怒りを露わにして復讐してくるかもしれない・・・

★手話で会話するゴリラ『ココ』の物語→ココ、お話しよう (自然誌選書)